「「今週末に来れないなら、来週はシフトを全部外す」と毎週言われました。休日出勤を断ると翌週のシフトがゼロになって給料が激減する。その繰り返しで2年間耐えました」
— Lさん(25歳・男性)・飲食業(焼肉チェーン)
アルバイトから正社員へ——「稼ぎたい」が裏目に
大学在学中からアルバイトをしていた焼肉チェーンに、卒業後そのまま正社員として就職したLさん。「アルバイトより稼げる」と期待していたが、現実は違った。
正社員になった途端、「せっかく社員にしてやったんだから」という言葉とともに、週6〜7日の出勤が当然視されるようになった。
「シフトをゼロにする」——休日を守れない経済的罰則
休日に用事があり「今週末は出られません」と伝えると、「じゃあ来週のシフトは外す」と即座に言われた。
「当時は月給制ではなく時給扱いだったので、シフトがゼロになると収入がゼロになる。休む自由はなかった」
2年間でまともな休日を取れたのは数えるほど。彼女との約束は毎回ドタキャンし、友人の結婚式にも出られなかった。
退職を申し出ると「お前を採用した費用を返せ」と言われた。採用費用は30万円と言われたが、根拠となる書類は何もなかった。
「採用費30万の請求」も脅しだったと知った日
インターネットで調べると「採用費の請求は労働基準法16条違反」という情報を見つけた。脅しに根拠がないと分かり、退職代行を使う決意をした。
担当者から「その採用費請求は違法です。何も払わず退職できます」と確認を取り、翌日に依頼した。
採用費は一円も払わず、2年分の残業代を回収
退職代行が会社に通告した翌日、採用費の請求は一切来なかった。休日出勤の割増賃金未払い分として約35万円の交渉が成立した。
Lさんは現在、完全週休2日制の食品会社に転職。「2年間無駄にしたけど、脅しの構造を知れたことは財産だと思っている」と話す。
Lさんからのメッセージ
「採用費や教育費の請求は、ほぼ法的根拠がありません。その脅しに縛られて自分の休日を売り続けるのはやめてください。記録を残して、取り戻しましょう」
