「ノルマが達成できていない週は土曜日の出社が義務でした。「強制じゃない」と言いながら、来なければ翌週のシフトに影響する。実態は強制でした」
— CCさん(26歳・男性)・不動産業(賃貸仲介)
不動産で稼ぎたかった——インセンティブに惹かれた入社
高いインセンティブに惹かれて不動産賃貸の営業職に就いたCCさん。最初の半年は成績も良く、想定通りの収入を得ていた。
しかし繁忙期が過ぎ、ノルマが上積みされるにつれて、土曜日の「任意出社」が実質強制になっていった。
「任意」という名の強制——月110時間の実態
「来るか来ないかは自由」と言われつつ、来なかった週は翌週のシフトで良い物件情報が回ってこない、という運用になっていた。
「「来なくていい」と言いながら、来ないと不利益を受ける。この二重構造で1年半、毎週土曜日も出社した」
月の残業時間は常に100時間超。タイムカードは定時で打刻させられ、実態とかけ離れていた。
実態の記録が決め手に
手帳に毎日の退勤時刻と土曜の出社記録をつけていたCCさんは、その記録を持って退職代行に相談した。
「この記録があれば残業代の請求は十分可能です」と言われ、退職と残業代交渉を依頼した。
1年半分の残業代が55万円で回収された
手帳の記録とタイムカードの乖離が証拠となり、未払い残業代として約55万円が支払われた。
CCさんは現在、IT系の内勤営業に転職。「土曜日が普通に休める。それだけで人生が違う」
CCさんからのメッセージ
「「任意」という言葉で強制させる職場は違法です。手帳でもスマホメモでも、毎日の退勤時刻を記録してください。それが証拠になります」
