「飲み会のたびに社長から膝の上に座らされそうになりました。「女の子が断るのは愛想がない」と言われて。嫌だと言うと翌日の仕事がやりにくくなるので、黙って耐えていました」
— Rさん(23歳・女性)・IT業(Webマーケティング会社)
デジタルマーケターとして入社——最初は楽しかった仕事
SNSマーケティングが得意なRさんは、大卒でWebマーケティング会社に就職した。クライアントと直接関われるやりがいのある仕事で、最初の半年は充実していた。
問題は月次の「社内飲み会」が始まってからだった。参加強制の社内文化が、地獄の始まりだった。
「女の子は席につくのが仕事」——2年間の飲み会地獄
社長は飲み会のたびにRさんなど女性社員を「席につかせ」、隣に座るよう強要した。断ると「愛想がない」と言われ、翌日の仕事での扱いが明らかに悪くなった。
「「セクハラですよ」と言ったら「俺が女の子に優しくするのがなんで問題なんだ」と逆切れされた。周りの男性社員は見て見ぬふりをした」
人事部への相談を試みたが、人事担当が社長の義理の弟だと分かり断念した。2年間、「我慢するしかない」という思い込みの中にいた。
女性支援の相談窓口が、初めて「逃げていい」と言ってくれた
女性支援の相談窓口に連絡すると「その行為は違法です。すぐにその職場から離れることを勧めます」と言われた。その一言で涙が出た。
退職代行に依頼し、翌日から出社不要となった。社長に一言も言わずに退職できた。
二度と社長の顔を見ずに退職でき、弁護士と慰謝料交渉へ
退職代行が全ての連絡を引き受け、Rさんは2年間苦しんだ職場の誰とも二度と話さなかった。
証拠(飲み会での状況を記録したメモ、SNSでのやり取り)をもとに弁護士と慰謝料の交渉を進めている。
「2年間我慢したことを後悔もするけど、逃げ方を知らなかっただけ。逃げた今は、一日一日が本当に楽になっています」
Rさんからのメッセージ
「セクハラを受けている女性へ。飲み会のことも、体に触られたことも、記録に残してください。日付・状況・誰が見ていたか。それがあなたの武器になります」
