「売掛金が入ったら払う」が8ヶ月続いた。受託開発会社の給与未払いから脱出した30歳エンジニアの話

「「今月は入金が遅れているから、給料は来月まとめて払う」という連絡が毎月来るんです。8ヶ月後には未払いが120万円を超えていた。気づいたときには貯金もほぼなかった」

— Pさん(30歳・男性)・IT業(受託開発会社)

「スキルを活かしてベンチャーで活躍したい」——技術力を武器に入社

バックエンドエンジニアとして3年の経験を持つPさんは、30歳で受託開発系のスタートアップに転職した。「裁量が大きく、技術的挑戦ができる環境」という求人内容に惹かれた。

最初の2ヶ月は問題なく給与が支払われ、仕事内容も面白かった。しかし3ヶ月目から、「今月は入金が遅れている」という連絡が入るようになった。

「もう少し待ってくれ」——8ヶ月で120万円の未払いに

給与の遅延は1〜2週間から始まり、やがて「来月まとめて」に変わった。「会社の資金繰りが苦しいのは分かる、自分が踏ん張らないと」と思い込んだ。

「でも6ヶ月目に「まとめて払う」がいつになるか聞いたら、「今は分からない」と言われた。このとき初めて、回収できないかもしれないと思った」

8ヶ月で累計未払い額は120万円を超えた。クレジットカードの支払いが滞り、親に借金をすることになった。

証拠を抱えて、退職代行と労基署に同日相談

LINEの給与遅延通知・給与明細・銀行の入金記録をスクリーンショットで保存し、退職代行に相談した。担当者から「これだけ証拠があれば労基署は動いてくれます」と言われた。

退職代行が会社への通告を行い、同日に労働基準監督署に証拠を持参して申告した。

労基署と退職代行の連携で、120万円が全額返ってきた

労働基準監督署の調査が入ったことで、会社は分割払いで未払い給与120万円の全額支払いに合意した。4ヶ月で全額回収が完了した。

Pさんは現在、別のIT企業でフルリモートで働いている。給与は毎月正確に銀行振込で支払われる。「当たり前のことが、あの会社では当たり前じゃなかった」

Pさんからのメッセージ

「給与遅延の連絡は必ず記録してください。LINEのスクリーンショットで十分です。証拠があれば、必ず取り戻せます。会社の資金繰りはあなたの責任ではない」

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