「「今月の運転資金が足りないから給料は来月にまとめて払う」という連絡が4月から始まって、気づいたら9月になっていた。子どもの学費が払えなくなって、初めて本気で怒った」
— Wさん(38歳・男性)・介護業(小規模多機能型施設)
介護業界20年——転職したはずが最悪の職場だった
介護業界で20年働いてきたWさんは、38歳で地域の小規模施設に転職した。「小さい施設だから目が届く」と思っていたが、小さいがゆえに経営が不安定だった。
4月の給与から「今月は遅れる」という連絡が来た。
子どもの学費が払えない——6ヶ月分の未払い
「必ず払う」という言葉を信じ続けた結果、9月には6ヶ月分の未払いが積み重なり、総額は約130万円になっていた。
「子どもの塾の費用を払えなくなったとき、妻に泣きながら謝りました。その夜に初めて「もう待てない」と思った」
労基署への申告と退職代行を同時進行
給与明細・通帳記録・給与遅延の連絡メール、すべての証拠を整理した上で退職代行に相談し、退職と同時に労働基準監督署への申告を行った。
監督署から施設に調査が入ることで、交渉力が格段に上がった。
労基署介入で130万円が6ヶ月かけて全額回収
労基署の介入により、施設は分割払いで全額支払いに合意。6ヶ月で130万円を全額回収した。
Wさんは現在、大手介護グループに転職。「給与の安定した職場がいかに大切か、身に染みた」と話す。
Wさんからのメッセージ
「介護施設の給与未払いは珍しくありません。でも絶対に泣き寝入りしないでください。給与明細と通帳記録があれば、必ず取り戻せます」
