「有給?うちにはそんな制度ない」。アパレル会社で3年間有給ゼロの29歳女性が、退職代行で45日分を取り戻した話

「有給申請書を出したら、店長が「うちの会社には有給制度はない」と真顔で言ったんです。嘘だとはわかっていたけど、3年間それで通されてしまいました」

— Eさん(29歳・女性)・小売業(アパレルチェーン)

ファッションが好きで飛び込んだアパレル業界

ファッション専門学校を卒業後、Eさんはアパレルチェーンに就職した。「好きな服を仕事にできる」という喜びで、最初の1年間は多少つらくても乗り越えられた。

異変に気づいたのは、体調不良で休もうとした2年目の冬だった。有給申請書を店長に渡すと、信じられない言葉が返ってきた。

3年間、有給申請書を受け取ってもらえなかった日々

「うちの会社には有給制度はありません。体調が悪いなら欠勤扱いです」——これが店長の答えだった。

本社に確認しようとしたが、「本社に電話したらお前のキャリアはおしまいだぞ」と脅された。Eさんは泣き寝入りを繰り返した。

3年間で積み上がった有給は法律上45日分。しかし取得できたのは0日。体調不良での欠勤は無給扱いが続き、精神的にも追い詰められていった。

退職を申し出ると「損害賠償を請求する」「次の転職先に電話する」と脅された。Eさんは恐怖で動けなくなっていた。

SNSで見つけた退職代行の存在が、人生を変えた

SNSで同じ状況の人が退職代行を使って有給を取り戻したという投稿を見て、初めて「自分にも使えるかもしれない」と思った。

労働組合提携の退職代行なら有給消化の交渉もできると知り、すぐに相談した。担当者から「有給の拒否は完全に違法です。全額取り戻しましょう」と言われ、涙が出た。

45日分の有給が、43万円に変わった

退職代行が交渉した結果、過去2年分(時効内)の未消化有給について買い取り交渉が成立した。最終的に約43万円が振り込まれた

脅しに使われた「転職先への電話」は実行されなかった。担当者によると「そのような行為は不法行為に当たり、逆に訴えられる」と伝えた途端に引き下がったという。

現在Eさんは別のアパレルブランドで働いている。有給を申請したら「いつでもどうぞ」と言われた。それが普通の職場だった。

Eさんからのメッセージ

「有給を拒否され続けている人は、今すぐ申請の記録をつけてください。申請日・拒否の言葉・誰に言われたか。それが証拠になります。泣き寝入りしなくていい」

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