「退職を伝えたら「お前が担当した顧客が解約したら損害賠償を請求する」と言われました。実際には一件も解約がなかったのに、その脅しで4ヶ月動けなかった」
— Zさん(28歳・男性)・小売業(家電量販店)
接客に誇りを持っていた——家電量販店の正社員
家電が好きで、丁寧な接客で顧客に信頼されることにやりがいを感じていたZさんは、大手家電量販店に就職した。2年間真面目に働き、自分の担当顧客も増えていった。
転機はより良い条件の会社への転職を決意したときだった。退職を申し出た瞬間から、上司の態度が豹変した。
「損害賠償を請求する」——4ヶ月間の呪縛
「お前が辞めたら担当顧客が全員解約するかもしれない。その損害分は全部お前に請求する」と上司に言われた。
「解約が一件も起きていなくても「起きたら請求する」という言葉で縛られた。法律を知らないと、その言葉が本当の脅威に見える」
4ヶ月間引き留められ、その間も転職先の内定を待たせ続けた。精神的に消耗しきっていた。
退職代行の担当者に「それは恐喝に近い」と言われた
退職代行に相談すると「解約が発生していない段階での損害賠償請求は根拠がない。その脅しは恐喝に近い行為です」と言われた。
翌日に依頼し、会社への通告が完了した。上司からの電話は来たが、担当者が対応してくれた。
損害賠償はゼロ、転職先にも間に合った
退職後、損害賠償の請求は一切なかった。会社は「退職代行を通じた退職」として処理した。
転職先にも事情を説明すると「問題ありません」と言われ、無事に入社できた。「4ヶ月間の引き留めが無駄だったと分かったときの怒りは今でも忘れない」
Zさんからのメッセージ
「退職時の損害賠償脅迫は、実際に損害が発生していない限りほぼ成立しません。その脅しに縛られて転職のチャンスを失わないでください」
