「笑顔が足りないから売れないんだよ」。百貨店でパワハラを受け続けた26歳女性が退職代行を使った話

「ノルマに届かない日は、ほぼ毎日上司に「お前の笑顔が作り物だから客に伝わる」「表情が死んでいる」と言われ続けました。そう言われるたびに、本当に笑えなくなっていきました」

— Yさん(26歳・女性)・小売業(百貨店・アパレル販売)

服と人が好きで選んだ百貨店の接客——夢の仕事のはずだった

ファッションが好きで、接客が得意なYさんは新卒で百貨店のアパレルフロアに就職した。老舗ブランドの販売員として、憧れの職場に就けた喜びがあった。

しかし配属先のフロアマネージャーは、ノルマ達成を極端に重視する人物だった。

「笑顔が死んでいる」——毎日の人格否定

ノルマに届かない日が続いた2ヶ月目から、マネージャーの言葉が変わった。売上の改善策ではなく、Yさんの「表情」「声のトーン」「存在感」への批判が続いた。

「「あなたの笑顔は作り物。そういう表情が客に伝わる。本当に笑えるようになってから出てきて」と言われた日、トイレで泣きました」

笑顔のことを言われ続けた結果、Yさんは本当に笑えなくなっていった。ノルマへの不安と人格否定の言葉が重なり、出勤前に気持ちが悪くなる日が増えた。

「笑えなくなった」——病院の診断で退職を決意

内科で「ストレス性胃炎」の診断が出た。医師に「職場環境が原因の可能性がある」と言われ、初めて「逃げていい」と思えた。

退職代行に依頼したのはその翌朝。「マネージャーと話す必要はありません」という一言が背中を押した。

退職後2ヶ月、また笑えるようになった

退職して2ヶ月後、Yさんは友人と食事をしながら自然に笑っていることに気づいた。「あ、笑えるんだ」とそのとき思った。

現在は別のアパレルブランドの接客職に転職。「今の上司は「Yさんの接客、お客様に好評ですよ」と言ってくれる。笑顔が作り物じゃなかったことを、今の職場が証明してくれた」

Yさんからのメッセージ

「人格を否定されると、本当に「自分がおかしい」と思い込んでしまう。でも笑えなくなったのはあなたのせいじゃない。その職場がおかしい。外に出れば、また笑えます」

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