「夜中に突然泣き出して、止まらなくなりました。何が悲しいのかも分からないのに。それが1ヶ月続いて初めて「これは普通じゃない」と気づいたんです」
— Vさん(27歳・女性)・福祉業(障害者支援施設)
福祉の仕事に使命感を感じていた——でも職場は孤独だった
社会福祉士の資格を取り、知的障害のある方を支援する施設に就職したVさん。入所者と信頼関係を築くことにやりがいを感じていた。
問題は職場の人員不足と、それに伴う「一人で全部やる」環境にあった。相談できる先輩もおらず、休日も「何かあったら連絡を」という文化があった。
24時間オンコール——休めない日々が心を蝕んだ
休日も入所者の緊急事態対応のためのオンコール担当が週1〜2回あり、いつ電話が来るかわからない緊張感から解放される時間がなかった。
「ある夜中、特に理由もなく涙が止まらなくなった。なんで泣いているのかも分からない。朝になったら「気のせい」と思おうとした。でも翌日も、その翌日も同じことが起きた」
1ヶ月後、かかりつけ医の診察を受けると「うつ状態の疑い」と診断された。
「まず仕事から離れることが治療です」——医師の言葉
医師から「職場から離れることが回復の第一条件」と言われ、退職を決意した。しかし「自分が抜けたら入所者が困る」という罪悪感で動けなかった。
退職代行に相談すると「あなたの健康より優先されるものはない」と言われた。翌日に依頼した。
退職から2ヶ月、夜中に泣かなくなった
退職後、休養と通院を続けた結果、2ヶ月で夜中に泣き出すことがなくなった。
傷病手当金の申請をし、約10ヶ月間の療養期間中の生活費を確保した。
現在は週3日、パートで別の福祉施設に勤務している。「この仕事は好きだった。壊れる前に逃げて、正解だった」
Vさんからのメッセージ
「夜中に泣いてばかりいる方へ。それはサインです。あなたは壊れそうになっている。入所者より自分が大事です。逃げることは、正しい選択です」
